心の旅:山梨の身延山での静寂と内観、変革への一歩

今日(9月23日)から2泊3日で、山梨の身延山にある山本坊に宿泊しています。最近は、半年に1回、お彼岸に来ています。普段いろいろな音が耳から入ってきますが、ここは本当に静かです。今回は、台風15号が近づいているので、到着した午後3時頃からすごい雨です。今、午後9時ですが、ものすごい雨です。静寂の中に滝のように流れる雨音しかしません。そんな中、久しぶりに、今の気持ちをブログに書き留めておこうと思い、PCに向かっています。

私は、今から4年前、大学の友人から勧められて読んだ、エックハルト・トールの「ニュー・アース」という本で、人生が変わりました。正確に言えば、今までの生き方の「膿」が全て出たような出来事があって、正直私の人生は終わったと思いました。しかし、終わったと思った瞬間に「カチッ」と音がして、何かが変わりました。その一瞬を、今でも鮮明に記憶しています。そして、この本を読んで、何が自分の中で変わったのかが、少しずつわかってきました。今までの私だったら、人から勧められた本を読むということはありませんでした。しかし、この本を勧められたとき、無意識にAmazonで購入し、読んでいました。これも不思議な体験でした。最初読んだときは、正直、何を言っているのか良くわかりませんでした。しかし、直感で「これだ」と感じました。

その後、これも不思議な縁で、福田さんが主宰する「福田塾セミナー」でルドルフ・シュタイナーが書いた「いかにして超感覚的世界の認識を獲得するか」という本を2年半、月1回学ぶ機会を得ました。このセミナーの中で、福田さんが教えてくれた、毎日の瞑想や「八正道」を実践しています。こうして、私が私だと思っていたものは私ではなく、真の私は、もっと深いところにあるのだと気づきました。「カチッ」と音がしたとき、私はそれに気づいたのだと思います。

これが、エックハルト トールが「ニュー・アース」で繰り返し語っている「いまに在る」です。今日、こうして、すごい雨音だけが聞こえる宿坊の部屋で、このブログを書いています。今、とても心が穏やかです。体を含め、物質的なものは、必ず滅びます。これが真に腑に落ちたとき、それに「しがみつこう」と思わなくなりました。私は、いつも「欠乏感」に苛立っていました。しかし、「しがみつこう」と思わなくなったことで、これがきれいに消えました。「ただ目の前にあることを一生懸命やろう」「ただ目の前にあることを楽しもう」そう思えるようになりました。

今晩のこの気持ちを書き留めておきたいという衝動にかられ、雨の中で、つらつらと書いています。以前の私のように「欠乏感」に苛立っている人は、世の中にたくさんいると思います。そんな方のヒントに、私の経験が少しでもなればいいなあと思います。

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