愛犬に学ぶ人生の目的 | 生きることの意味と責任

今年11歳になるコーギーを飼っています。

2年前の夏に鼻のガンが見つかりました。

友人が鼻の付け根に盛り上がりがあると見つけてくれました。
(その時、私にはわかりませんでした)
かかりつけの動物病院に連れて行きましたが、盛り上がりなどないと言って取り合ってくれませんでした。心配なので近くのもう一つの動物病院に連れて行くと、ガンの可能性があるが、うちでは何もできないとこちらも取り合ってくれませんでした。

途方に暮れていたところ、友人が腫瘍の専門の獣医さんがいる病院をネットで見つけてくれ、早速受診しました。愛犬のことを親身に考えてくれる素晴らしい先生に出会うことができました。細胞をとり、検査してくれましたがガンでした。まだ9歳です。死ぬにはあまりに早い。それから1週間近くでしょうか、毎晩愛犬を見ながらベットで泣いていました。

放射線か薬の選択を医者に求められ、放射線の治療は犬にはつらいと思い、薬を選択しました。
分子標的薬(パラディア)という抗がん剤の服用を開始しました。がんが見つかった時はもって3・4か月と言われました。幸い、副作用もなく、薬が効き、途中、鼻や口からの吐血もあり危機的な状況もありましたが、2年たった現在も生きています。

しかし、最近、薬の耐性がついたのか、それまで腫瘍の拡大が抑えられていましたが、最近は日に日に大きくなり、ついに左目まで腫瘍が大きくなり、左目は見えなくなってしまいました。

でも愛犬は懸命に毎日を生きています。
まるで私に何かを教えようとしているように思えてきました。

愛犬を見ていると、人を含めて、すべての生き物は、「生きるために生まれてきた」と思うようになりました。

人生の目的は「自分の生を生ききること」だと思います。生きていればいろいろなことがおこります。
良いこともあれば、死んでしまいたいと思うような辛いこともあります。

しかし、そんないろいろな出来事は、所詮人生における出来事で、大したことではありません。

愛犬の生きる姿をみて、そういった出来事を経ながら、自分の人生を生ききることが、人生の目的だと思うようになりました。

私もあとどのくらい人生が残されているかはわかりませんが、この世に生を受けた限りは、自分の人生を全うしたいと思います。それが私の人生の目的であり、自分の人生に対する責任だと思います。

*画像は元気なころの愛犬です。

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