振り返れば、1985年に大学を卒業して会社に入社して以来、今年で39年になります。プログラマーになりたくて入った会社で、総務に配属されて、その後、色んな業種の会社を経験しましたが、ずっと人事・総務でした。
一番居心地のよかった会社は12年間勤めた外資系自動車会社の日本法人、尊敬できる上司に恵まれた30代でした。私の仕事のスタイルはこの時期に出来上がったといってもいいくらい、充実した時間を過ごしました。
一番居心地の悪かった会社は6年間勤めた現在の会社です。新しいことを提案しても何も採用されず、紙があふれたデジタル化とは程遠いオフィスです。社員は目の前の非効率な仕事に忙殺され、疲弊し、退職者も後を絶ちません。その中でも、現在あるリソースを使って自分でデジタル化を進め、業務は以前の半分くらいの時間で出来るようになりました。
なんで居心地の悪い会社に6年もいたのかというと、それまでの私は居心地が悪いと、さっさと辞めていました。あることがきっかけで、ものごとはコインのように表と裏があるがコインはコイン、居心地がいいも悪いも、単に自分がそう思っているだけで、あるのは、ものごとだけと思うようになりました。ものごとにフォーカスし、あまり感情に左右されなくなったからこそ、今までならとっくに辞めていた会社でも6年間も勤められたのだと思います。この考え方が腑に落ちたのは、居心地の悪い会社のおかげで、居心地の悪いことも私にとっては無駄ではなかったということになります。
私は、2020年から今までの経験を生かして、就活や転職の応援者として、書類の添削や模擬面接を行っています。おかげさまで、のべ1500人以上の方にご利用いただいています。リピーターの方が多く、中には1年後にまた私のサービスをご利用いただく方もいらっしゃいます。その方の人生に寄り添っているような気持ちです。こちらは、最初1年くらいは全然利用者がいなくて、あきらめようと思いましたが、粘り強く続けた結果、徐々にご利用者が増えてきました。継続が苦手だった私が、初めてといっていいくらい継続できたことです。
2年前くらいから、会社の給与よりも副業の収入が上回ってきましたが、長年サラリーマンをしてきた私にとっては、毎月同じ額の給与が入る生活を手放すことが出来ずにいました。いきなり辞めるのは怖かったので、7月から会社勤務を週3日に減らしました。木曜から日曜までは自由な時間です。ここで感じたのは、いかに今まで時間に縛られていたのかということです。毎月決まった給与を受け取る代わりに、自分の時間を会社に差し出していたのです。居心地のいい会社にいたのなら、そんなに感じなかったと思いますが、今いる会社は居心地が悪いので、それを強く感じました。
そして、先週の月曜日に会社に退職を申し出ました。どうせ残された自分の時間を使うなら、人に喜んでもらえることをしたいと思います。時間が出来たので、今まで対個人だけでしたが、対会社にも挑戦していきます。採用できずに困っている中小企業や地方の会社のお役に立ちたいと思っています。これらの会社の人材不足は深刻で、このままだと日本の経済を支えていたこれらの会社がどんどんなくなっていきます。微力ですが少しでもお役に立ちたいと思っています。さらに今までと同じく仕事で悩んでいる方の応援者としての活動もより一層行っていきます。
私の好きな言葉にスティーブ・ジョブズの「点と点をつなぐ」という言葉があります。点すなわち経験することが人生にとって最も重要なことだと思っています。あの世に行く瞬間に自分は色々なことを経験出来て幸せだったと思えるように、目の前の人や仕事に真剣に向き合っていきたいと思います。私でできることがありましたら、是非、ホームページ一番下のお問い合わせ欄から、何でも良いのでお問い合わせください。よろしくお願いします。
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