品川ブルーボトルカフェでの思索と葛藤 | 瞑想とコーヒーの静寂な時間

品川のブルーボトルカフェでこの記事を書いています。
ここのカウンター席は、品川駅と港南口をつなぐコンコースの2階に位置していて、品川駅から港南口に歩いてくる人を一望できます。私は、この場所が好きで、品川に来たときは立ち寄ります。もちろんブルーボトルのコーヒーも美味しいです。

美味しいコーヒーを飲みながら、ぼーっと人の行きかう様子を見ていると、まるで映画のワンシーンのようで、なにか自分が異次元の世界から、この3次元世界を眺めているような気がしてくるので不思議です。

今、私は、クリシュナムルティーの対談集「私は何も信じない」を読んでいます。ふとそのワンフレーズが、今朝すごく腑に落ちたので書きとめます。

「けっこうだ。それでおしまいにしよう」

私は今までいろいろな葛藤の中でもがいてきたような気がします。人間関係や仕事、将来に対する不安、そして何かを求める欲望に対しての、自分の内面での闘いです。この葛藤が、不毛であることに対し、すごく腑に落ちました。なにか背負っていたものがなくなったような、目頭が熱くなるような感情が沸き上がりました。

クリシュナムルティーは、あなたが、「けっこうだ、それでおしまいにしよう」と言えば、その瞬間はおしまいになると言っています。

瞬間瞬間を大切に生きれば、死んだ記憶である過去の出来事から判断する思考に振り回されることはないのだと思います。心理的な時間もそうです。過去の記憶からなりたっている心理的時間からも解放されます。そこには瞬間の連続である「今」しかありません。

「けっこうだ。それでおしまいにしよう」

ただ自分で終わらせれば良い。ただそれだけのことです。未来に向かって努力する必要もないし、誰かから教わる必要もないのです。ただただ自分がそう言えばいいのです。

あらためて、今朝腑に落ちたこのフレーズを、人々が行きかうコンコースの上で、書き留めます。

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