面接では「志望動機をおっしゃってください」より「当社を選ばれた理由をおっしゃってください」と聞かれることが多いです。
それに対して「御社の将来性・・・・」「御社の自由な社風・・・・」「御社のチェレンジできる環境・・・」「御社の事業が社会に貢献している・・・」とか「人と接するのが好きだから・・・・」「新しいことにチャレンジしたいから・・・・」といった回答をする応募者が大半です。この回答に面接者は「またか」といった印象を持ちます。
会社案内に書いてあることを言ってそれに感銘したからといった、会社のオベンチャラを言っても面接者には響きません。
それでは何を言ったら良いのでしょうか。
これから話す内容は、私が模擬面接で実際に会った話です。その学生は小売業(スーパー)の食品売場を志望していました。「当社を選ばれた理由をおしゃってください」と聞くと
「私は食品をお客様にご提供することで、お客様の健康を食を通じて守りたい。・・・・」と回答しました。
私はその学生に「本当にそんなこと思っているの?」と聞くと、その学生は「実は、私は応募するスーパーの食品売場が大好きなんです。一人暮らしをしているので、学校やアルバイトの帰りにこのスーパーに寄り、食品売場のお総菜コーナーで、今日食べるおかずを探すのが楽しいんです。」と話をしてくれました。
私は、その学生に思ってもいない「お客様の健康を食を通じて守りたい。」なんて答えるより「自分が好きなお惣菜を売っている食品売場がある、このスーパーで、自分が好きなお惣菜をお客様にお勧めしたい」と話したほうが面接者に響くよとアドバイスしました。
人に商品を勧められたとき、本当にその人がその商品を良いと思っているかそうでないかはわかる思います。そして本当にその商品を良いと思っている人から商品を買います。このスーパーのお惣菜を本当に美味しいと思っている応募者を会社は取りたいと思います。
このように実体験に基づき、その会社に入って、この仕事をしたいと話すのが一番面接者に響きます。やりたいことを一生懸命考えている情熱を持った人を会社は採用したいのです。