模擬面接で良く聞かれるのが「質問と答えを準備しておいた方が良いですか。」です。私はこれに対しては「No」と答えています。
理由は、たくさんの質問と答えを準備しても、準備した質問以外の質問をされることが多いからです。面接官もプロですから、だいたいどんな質問を準備しているかわかっています。そこで準備してそうな質問とそうでないものを混ぜます。
準備してそうな質問に対しては、ここぞとばかりに暗記してきた回答をスラスラ(?)と答えます。しかし、そうでない質問は答えられません。会社に入ると準備できること以外の予想しない問題が次から次へと起きます。特にアフターコロナの時代にあっては、これはより強くなってくると思います。
そんな環境に合って準備していない質問には答えられない人を採用するでしょうか。答えは「No」です。
それではどうすればいいのでしょうか。面接で面接官が聞きたいことは、「あなたがどんな人物であるか」「あなたがなぜこの会社に入りたいのか」の2点だけです。図にもあるように「あなたがどんな人物であるか」は「自己紹介」です。「あなたがなぜこの会社に入りたいのか」は「志望動機」です。
「自己紹介」はあなた自身のことであり、あなた自身とは過去の経験からなりたっています。一方「志望動機」はあなたが将来その会社で何をやりたいかという未来のことです。そしてここで重要なのは、そのやりたいことが会社のやりたいことと一致していることです。
「自己紹介」がうまく答えられなければ「志望動機」はうまく答えられません。なぜなら自分のことがわかっていないのに自分のやりたいことは答えられないからです。これはシンプルな話ですが、ここを理解していない就活生はたくさんいます。
会社は、自分のことをしっかりわかっていて、こうなりたいからこういう仕事をしたい。この仕事をするために自分にとって適した環境は○〇会社だということをはっきり言える人が欲しいのです。
これ以外の質問をされる場合もあると思いますが、付け足しのようなものです。繰り返しますが、面接官が聞きたいのは「自己紹介」と「志望動機」この2つだけです。この2点をしっかり答えられるようにして面接に臨めば面接は通ります。