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メグ・ジェイさんのTEDでのプレゼンです。7年前のプレゼンですが今聞いても新鮮です。
メグ・ジェイさんは、アメリカの臨床心理学者です。著書の『人生は20代で決まる』は20万部超のベストセラーとなり、12か国語以上に翻訳されています。
話の要約です。
「30歳は昔の20歳」と言われ、就職も結婚も昔より遅くなって死ぬことだって先になっています。20代にとって、時間はいくらでもあるように思えるのではないでしょうか。人生を決めてしまうような出来事(重要な決断・経験・アハ体験)の80%が35歳までに起こることが知られています。また、キャリアの最初の10年間が、その後稼ぐであろう金額に指数関数的に影響することも知られています。
また、脳は20代のうちに成人期に向けて配線し直されると同時に、人生最後の2回目の成長をし、ぐんと伸びて仕上がります。つまり自分を変えたいと思うなら20代こそがその時です。性格についても20代ほど変化を見せる時期はありません。
さらに、多くの物事を30代まで後回しにすると30代でのプレッシャーは巨大なものになります。
このように20代が人生において非常に重要な年代であるにも関わらず、その重要性は知られていません。
以下の3つが20代にとって重要です。
1)アイデンティティ・キャピタルを築く。(アイデンティティ・キャピタルとは自分の価値を高めるようなことをするという意味)アイデンティティ・キャピタルはアイデンティティ・キャピタルをどんどん呼び込みます。
2)緩いつながりを活かす。新たな物事は友人の友人の友人のような、いわゆる、ゆるいつながりからやってきます。
3)家族を選ぶ。結婚に備えるのに最適なタイミングは適した相手に会う前です。誰とどのようなものを望むかを意識して選ぶことです。
この話を聞いて59歳の私は、衝撃的でした。確かに20代にアイデンティティ・キャピタルを築かず、30代にそのチャンスがあったのに逃したつけが、40代、50代半ばと10年以上も漂流人生を歩んでしまった原因であったのかと改めて気づきました。
「自分の価値を高めることをすることを意識する」これを20代にやっておくとおかないとでは、その後の人生に大きな差が生まれると思います。自分の価値を高めるためには、自分を知ることです。良い面も醜い面も、すべてあるがままの自分を受け入れることだと思います。あるがままの自分を受け入れることが出来れば、存在しているだけで自分には価値があるのだと思えるようになります。そこがスタートラインです。