ES (「志望動機」「自己PR・ガクチカ」) を書き始める前にこれらと志望する会社の関係を理解することが重要です。言い換えれば何のために会社はこれらの書類をあなたに書くことを求めているかを理解することです。相手の求めていることを理解しないで書き始めては独りよがりの文章になってしまいます。
それでは順番に説明していきます。
まず「志望動機」です。
これは、あなたのやりたいことです。その会社に入って何をやりたいのでしょうか。ただ○○をやりたいというのではなく、その○○をすることによって何を実現させたいのかを書きます。このときに大事なことは、この○○が会社の目指す○○と一致している必要があります。つまりあなたの目指す方向と会社の目指す方向の一致です。これを見落としている人が多いです。会社は自分達と一緒に同じ方向をみて頑張ってくれる人がほしいのです。
次に「自己PR」です。
これはあなたの出来ることです。今までの経験からどういう再現性のある力、言い換えればコンピテンシーにある力(コンピテンシーについてはこちらを見てください)を身につけたのかを書きます。この力を活用すれば、業務目標や業務遂行が出来ます。そしてこの力は会社が求めている力と一致している必要があります。採用HPを見ると「求める人材像」や「社員紹介」にどういう人を求めているのかが書いてあります。この力を書く必要があります。その時にこの力を身につけられた経験を書きます。
最後に「ガクチカ」です。
これは「自己PR」で書いた再現性のある力を身につけた経験を書きます。よくあるのは学生時代に経験したことだけが書いてある「ガクチカ」です。ここで重要なのはその経験から、どういう再現性のある力を身につけたかということで、その力が会社が求めている力と一致していることです。
全体像としては、図にも書きましたが、やりたいこと(志望動機)を出来ること(自己PR、ガクチカ)を使って実現するために志望する会社に入りたいという流れになります。まずこの全体像をつかむことが重要です。