苦しみとの向き合い方 | 内なる平穏への道

苦しんでいるとはどういうことでしょうか。なぜ苦しみがあるのかとか、苦しみの原因は何かということではなく、実際に何が起きているのかということなのです。あなたはその違いがお分かりでしょうか。そのようなとき、私はただ苦しみをじっと見つめているのです。それも私から離れたり、苦しみを見ている観察者として見つめるのではありません。苦悩は私の一部なのです。すなわち私全体が苦しんでいるのです。「自我の終焉 P245 クリシュナムーティー」

私は今までに何度も苦しい経験をしました。死にたいと思ったことも1度や2度ではありません。

苦しみの原因は、いろいろありました。
「お金」「人間関係」「仕事」、これらが行き詰まり本当に苦しかったです。
私は、苦しみの原因を取り除くことに必死でした。
しかし、取り除いても取り除いても、私の前にまた苦しみが現れました。
苦しくない時も、「また苦しみがおとずれるのではないか」という思いが常に頭の片隅にあり、真に安らいだ気持ちになれることはありませんでした。

私は、苦しみの実態、言い換えれば自分の中の苦しみと向き合うことをしてきませんでした。
自分の苦しみは見たくありません。
しかしそこから逃げることなく、自分の苦しみを意識することが必要ではないでしょうか。

苦しいときは、自分そのものが苦痛なのです。自分の中心が苦痛なのです。
それがわかったとき、すべきことはあるでしょうか。
すべきことは何もありません。
苦痛が自分自身なのですから。

苦痛の原因を探して、それを取りのぞこうとすることは逃避です。
いくら取り除いても、自分自身が苦痛であるので、苦痛がなくなることはありません。
自分自身が苦痛なら、苦痛を受け入れたり、押しのけたりはしません。
自分自身を受け入れたり、押しのけることは出来ませんから。

私は、やっとこのことに気づきました。

今、就活や会社が辛くて生きていくのが苦しいあなた。
苦しみは、あなたの外側にあるのではなく、あなた自身が苦しみであるということを、丁寧に自分を観察して意識してください。

そのように静かに自分自身を観察することで苦しみは解消されます。
私は、生きてきた中で、今が一番心が穏やかです。
苦しみを取り除こうという努力は必要ありません。
ただただ自分の苦しみを観察してみてください。

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